SFC GO: 学生同士の繋がりを支援するオンライン体育授業 サポートシステム

COVID-19感染拡大の影響を受け,慶應義塾大学では2020年春学期の全ての授業が,体育も含めてオンライン開催となった. 特に大学新入生が全員履修する「体育1」は身体運動体験を通じたクラスメート同士のコミュニケーションの場であり,オンライン授業においてもその機会の損失を防ぐことが求められた.

そこで我々は情報系教員・学生と体育教員の知見を融合させた,オンライン体育授業サポートシス テム「SFC GO」を 1 ヶ月で構築し運用した. SFC GO ではスマートフォン内蔵センサを用いた身体運動 の記録や振り返りが可能であり,出題される課題に則した運動記録をタイムラインへ投稿できる. また,クラスメートの投稿を閲覧することや投稿へコメントすることなどのソーシャルネットワーク機能を有す る. そして,バックグラウンドで定常的にセンサデータを収集することによって,家事や散歩などの授業 時間以外の日常的な運動の記録や振り返りができる.

体育 1 を履修した学生を対象に学生自身のスマートフォンに本アプリケーションをインストールし,2020年5月から 7 月のオンライン体育授業で使用した. 本稿では,実施期間で収集された運動記録のデータ,テクニカルサポート対応事例やスマートフォンを活用した本実施の経験などから導かれる知見について考察を行った.

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